スタジオふじかる、ボイストレーナーの杉山です。
私は10年以上、公立の中学校で音楽科教師として勤務し、2,000人以上の生徒に歌を教えてきました。

その間、学校以外でもボイストレーニングの勉強をし、研究をし、メソッドをまとめてきました。
今回は私のボイストレーニングについての3つの理念を書いていきます。

 

1.なるべく感覚的・抽象的な指導におちいらないこと

多くの歌の先生、ボイストレーナーは音楽が得意で、感性が一般の人よりも鋭いです。

そういう人は例えば「声を後ろから回して!」と言われれば、
「あーなるほど、そうすれば良いんだ」とわかるかもしれません。
しかし、普通の人はわかりません。

私は普通の中学校の教員だったので、感覚的・抽象的な普通の生徒には通じないということを身を持って体感しています。(特に子どもは語彙が少ないのでなおさらです)

 

2. うまくなる道筋をメソッド化すること

その場の感覚(悪く言えば思いつき)でレッスンをする先生がいます。

生徒の状態、気分、さっき思いついた練習法などなど、その場で決めながらやっていくスタイルです。

これは天才的な(占い師のような)トレーナーがやると抜群にうまくいくこともあります。
普通の人には見抜けないような生徒の変化を感じ取って、その場でオリジナルの処方箋を書いていくような感じです。

しかし、私のような普通のトレーナーがこれをやったら、時間の浪費にしかなりません。

ピアノやテニスなどは、こういう道筋で、こういう練習をしていくと、おおよそ何ヶ月でここまではできるようになります、というメソッドがあります。
私はボイストレーニングもそうあるべきだと考えています。

 

3. 歌う時間をたくさん確保すること

中学生は3分以上『説明』が続くと集中力が途切れてしまいます。
(この単純な事実に気付かず、話が長い先生が多いのはとても残念なことですが…)

また、例えばエアロビクスのスタジオに行って20分のレッスン時間中10分が説明だった…。
なんてことになったらクレームものです。

受講者さんは歌いに来ているので、説明は簡潔に短くする。
そして、できるだけ歌う時間をたくさん確保する。

それだけでも上達速度がかなり変わってきます。